舎那院(しゃないん)

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表門
 真言宗豊山(ぶざん)派の寺院で、長浜八幡宮の東に接して建っています。

 弘仁5年(814)弘法大師空海が開基したといわれます。これは、高野山よりも2年早く開かれたことになります。
 永承年中(1046〜1052)には、源義家がここで東夷征伐の戦勝祈願を行ったことがお寺に伝えられています。

 元亀・天正の兵乱に焼失しましたが、天正の初め(1575頃)秀吉によって再建され、明治の神仏分離前までは、長浜八幡宮の学頭坊(学問所)をつとめていました。

 境内には、江戸初期造立の本堂や、室町建築の護摩(ごま)堂のほか、茶室・書院・庫裡・観音堂・太子堂・地蔵堂・表門、鐘楼堂などがあります。

 本尊の愛染明王坐像(木造)は、躍動感あふれた精緻な彫法をもつ鎌倉時代の彩色像で、国の重要文化財に指定されています。
 また、その他にもたくさんの寺宝があり、観音堂に安置されている平安時代の阿弥陀坐像(木造)や、鎌倉期作の絹本着色三月経曼陀羅図も重要文化財に指定されています。

本堂

室町建築の護摩(ごま)堂

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(最終更新日 : 1998/08/21)
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