縄とびの歌
お嬢さん おはんなさい
ジャンケン ポン
負けたら サッサと
お逃げなさい
お嬢さん お入りなさい
ありがとう おっしゃった
負けたらさっさと 逃げなさい
みよ子ちゃん おはいり
はいよろし
ジャンケンポンよ あいこでしょ
負けたらさっさと出てちょうだい
いちじく にんじん
さんしょにしいたけ
ごぼうにむかご
七草はちく
栗にトマト
おんりきりきりき スットントン
郵便屋さん おはようさん
はがきが十枚落ちました
拾ってあげましょ
一枚 二枚 三枚 四枚 五枚
六枚 七枚 八枚 九枚 十枚
郵便屋 配達屋
もうかれこれ十二時や
エッサカホッサカ エッサッサ
一かけ二かけて三かけて
四(し)かけて五かけて橋をかけ
橋の欄干(らんかん) 手を腰(こし)に
はるか向こうをながむれば
十七、八の姉さんが
片手に花持ち 線香(せんこ)持ち
もしもし姉さん どこ行くの
私は九州鹿児島の
明治十年 三月三日
切腹(せっぷく)なされた父母の
お墓(はか)参りにまいります
拝(おが)んだ後から 幽霊(ゆうれい)が
ふーわり ふわりと ジャンケン ポン
(注)かなり若い世代の歌。ゴムを2本渡し、それを跳ぶ遊びのときに歌われた。この歌の本歌が、古くは「手まり歌」として歌われていたという記録もあります。
一かけ 二かけて 三かけて
四(し)かけて 五かけて 橋かけて
橋の欄干(らんかん) 手を腰(こし)に
はるか向こうを ながむれば
十七、八の姉さんが
花と線香(せんこう) 手に持って
これこれ姉さん どこ行くの
わたし、九州鹿児島の
西郷どんの娘です
切腹(せっぷく)なされた父上の
お墓(はか)参(まい)りにまいります
お墓の前で手を合わせ
南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と拝(おが)みます
(注)ゴム遊びとした前掲の歌より古く、より本来の形を残しているものと思われます。この歌は、「手まり歌」などにも歌われ、広く親しまれていたと思われます。



(最終更新日 : 1997/11/06)
Copyright (C) 1997. by Hideo Hirobe.