外遊びの歌
たんす長持ち どの子がほしい
あの子がほしい
あの子じゃ わからん
相談しましょ
そうしましょ
(互いに分かれて相談しあう)
Aちゃんがほしい
Bちゃんがほしい
ジャンケンしましょ
そうしましょ
(ジャンケンをする)
どうしていくの
「うさぎ」になって
(「うさぎ」「からす」「かえる」など、その動作をして相手側へ)
子買おう 子買おう どの子がほしや
花ちゃんという子がほしや
連れてって何喰(く)わす
二階座敷(ざしき)に虎(とら)の皮敷いて
饅頭(まんじゅう)三つ据(す)えて
手習いさしとく 手が汚れる
水で洗わす 水は冷たい
湯で洗わす 湯は熱い
ええ加減にして洗わす
そら孫走れ
ひぜんかきうつる
まま喰い いやしんぼ
天神さんもったいない
お姫さんならもろとこ
お姫さんの長持ちいつ来るな
三月桜の咲く時分
ほんなこと言わんと 早(は)よもってこい
(注)
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さしとく=させておく
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ひぜんかき=不明
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まま=飯(幼児語)
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もろとこ=もらっておこう
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ほんなこと=そんなこと
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言わんと=言わないで
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早(は)よ=早く
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子買おう 何貫目で
一貫目で まだまだ
二貫目で まだまだ
三貫目で まだまだ
四貫目で まだまだ
五貫目で まだまだ
おととーんぼ
(注)
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おととーんぼ=弟坊の意か?
(オトト=弟)
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お姫さんの篭と
天神さんの篭と
比べてみれば
十文じゃ十文じゃ
浅い川へ投げよか
深い川へ投げよか
一層投げるなら
深い川へどんぶりこ
通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの細道じゃ
天神(てんじん)様の細道じゃ
ちょっと通してくだしゃんせ
ご用のないもん(者) 通しゃせぬ
この子の七つのお祝いに
お札(ふだ)を納(おさ)めに参ります
行きはよいよい帰りはこわい
こわいながらも 通りゃんせ 通りゃんせ
うちの裏の ちしゃの木に
鶯(うぐいす)三羽 雀(すずめ)三羽
一羽の雀の いうことにゃ
ゆうべ もらった花嫁を
奥の座敷(ざしき)に すえおけば
あちらむいても シクシク
こちらむいても シクシク
なんで 泣きやると とうたなら
うちの父さん 金山へ
鐘が鳴るやら 死んだやら
一年たっても まだみえん
二年たっても まだみえん
三年三月の九日に
京から 京から 状(じょう)がきて
だれにこいとの 状じゃやら
おさんに こいとの状じゃいな
おさんはやれない こさんやる
こさんの長持ち 十二棹(さお)
赤いかのこの 百万両
紫かのこも 百万両
これだけそろって やったのに
もはやもどろと 思わんすな
四十四ヵ村 戸あけて
うしろへ廻(まわ)って 手をあろて
どんどん どぶろに 火を入れて
ちんちん茶釜(ちゃがま)に 水入れて
爺(じい)さん 婆(ばあ)さん 起きやんせ
今朝の おかずは なんじゃいな
ちょこり ぼた餅(もち) 山椒味噌(さんしょみそ)



(最終更新日 : 1998/01/31)
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