蝉合渓谷



蝉合渓谷の碑

近年できた記念碑
蝉合峡谷(案内板より)
<植物>
この峡谷は伊吹山系植物の宝庫です。ダイモンジソウ・タキミチャルメルソウ・リュウノウギクなどをはじめ、北部の小泉地先にはセツブンソウやユキワリソウが群生します。ことにコケ類は28種もあり、オオカサゴケ・フジノマンネングサなどは全国的にも珍しい貴重種です。

<岩石>
さざれ石(石灰角礫岩)はこの一帯の岩石で、小泉石のほかマンガンノジュール・ホルンヘルスをはじめ緑閃石・硬砂石など岩石の宝庫です。
史跡名勝 蝉合峡谷

蝉合峡谷は建武の頃 長尾寺の僧深宥の開削 また蝉が岩を砕いたとも伝え 往古の峡谷湖水説を裏付ける 仁寿年間 太平寺長尾寺は 伊吹山護国寺に列せられ修験霊場として栄えたが 建武の倒幕に参画し戦乱の中に衰亡する やがて京極氏は 太平寺城 峯堂城館を構築して湖北一円の地を掌握する事となる
以来ここに数百年峡谷の秘史景勝は佳人文客を誘い 幾多の詩文を今日に残したのである
平成四年 春三月
蝉合道の碑

古来蝉合は険しい峡谷で人を寄せつけず 村人は峯堂の峠を越えて行き来していた 小泉の先人はかねてよりこの難を救い村人の幸をと願い 近村の有志に計って渓谷の開削に着手した かくて二ヶ年の歳月と五千余人の労力を注ぎ明治十六年三月ついに千十五間に及ぶ荷車道を完成したのである
 (後略)
平成八年春 滋賀県

切り立った峡谷です

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(最終更新日 : 1999/08/21)
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