2つの発電所と合同井せき



2つの発電所と姉川合同井せき

関西電力伊吹発電所と
姉川合同井せき(手前)
 この発電所は、昭和15年(1940)、宇治川電気株式会社によって、湖北地方へ電気を送るために建設されたのが始まりです。

 約10km上流の曲谷ダムから導水路で水を引き、173mの落差を利用して水車を回して発電しています。

 最大出力は、5200キロワットで、県内の水力発電所の中では、最大です。

小泉発電所

姉川合同井せき
 今から1300年ほど前、出雲国(島根県)の人が、大原野の原野を開いて、伊吹山のふもとから水路をつくり、水を引いて開こん地に、潅漑をしたと伝えられています。
 ここ黒岩から小田(やないだ)までの約1kmの水路を完成するのに3年半の年月がかかったそうです。後の人は、これを出雲井(いずもゆ)と呼ぶようになりました。
 しかし、姉川の下流で水を利用している東浅井の人たちとの激しい水争いが絶えませんでした。
 昭和25年9月のジェーン台風により、出雲井をはじめ多くの井せきが流されました。
 これを機会に、近代的な合同井せきが建設されることになり、昭和29年に完成しました。
 この井せきにより、伊吹・山東・長浜の約900ヘクタールの水田に水が公平に分けられるようになりました。

井せきの水門

井せきのすぐ上流

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(最終更新日 : 1999/08/21)
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