成田思斎(なりたしさい)の碑 |
![]() 相撲町の東外れにある顕彰碑 |
成田思斎は、江戸時代末期に相撲町に住んでいましたが、養蚕(ようさん)について研究し、養蚕が地域の農民にとって大変有益であることを、「蚕飼絹篩大成(こがいきぬふるいたいせい)」という本に著しました。 さらには文化7年(1810)には、自ら養蚕所を建てて、地域の農民に桑の木の育て方や蚕の飼い方を教えました。 姉川沿いの村や湖辺の村は、昔から洪水に悩まされ、土地はやせていました。思斎は、そうした砂地にも適し、水害にも強い桑の木の品種改良に取り組みました。そうして、作り上げたのが「細江」という品種で、葉もよく茂りました。 こうして、養蚕が大変盛んになり、また、その蚕から取れる絹糸を使った縮緬(ちりめん)産業も発展しました。 |
![]() 現在は少なくなった桑畑 |