歳事の歌
正月さん 正月さん
どこまで きたの
ゆずり葉に 乗って
姉川 こえて
ゆずり ゆずり きたの
木の葉のような 餅(もち)もって
笹(ささ)の葉のような魚(とと)もって
井の尻(しり)で 芋(いも)あろて
小沢(こざわ)で 米かして
中村で 菜(なぁ)あろて
馬場(ばんば)で ばばこいて
新庄(しんじょ)で 尻ふいて
寺村で 手あろて
南方(みなみがた) まわって
寺の前まで ごさあった
正月っあん 正月っあん
どこからござった
馬場(ばんば)でばばこいて 新庄(しんじょ)で尻ふいて
寺村で手ぇ洗(あろ)て
食い食い 飲み飲み ござった
鼻の先に味噌つけて ねぶりねぶりござった
指の先に砂糖つけて ねぶりねぶりござった
(注)
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ござる=いらっしゃる(敬語)
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洗(あろ)て=洗って
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(注)近隣の地域には、それぞれ地名は違うものの、同様の歌が歌われてきました。
今晩 地蔵盆(じぞぼん) 参(まっ)とっけ
お爺(じ)やんもお婆(ば)やんも 参(まっ)とっけ
お父(と)さんもお母(か)さんも 参(まっ)とっけ
賽銭(さいせん)もって 参(まっ)とっけ



(最終更新日 : 1998/01/31)
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