鉄砲の銃身の作り方 |
鉄砲作りの中でも、最も重要な銃身(じゅうしん)は、鉄板をまるめて作った筒(つつ)に薄(うす)いハガネを巻(ま)いて作り上げる巻張(まきは)りという方法で作られました。この巻張りによって高い命中率の鉄砲が作り出されたのです。 |
1.鉄砲の大きさに合わせて注文した鉄板(瓦金(かわらがね))を打って鍛える。 | |
2.芯(しん)を入れ、筒の形にする。これを荒巻という。 | |
3.荒巻に真金(しんがね)を入れ、接合した部分が判らなくなるまで鍛える。熱するときに真金は抜く。 | |
4.鉄板を打ち伸ばし、つなぎ合わせ、細長い板をつくる。巻板という。巾は、約3cm、厚さは瓦金と同じ。 | |
5.巻板を筒にまきつけ鍛える。これを二重にまいた筒が二重巻張りである。 | |
6.筒の先の部分には薄手の巻板を使い、細くする。 | |
7.鉄をとかすか、はめ込みで火皿をつける。筒先の部分に厚手の巻板をまき、銃口のふくらみとする。 | |
8.筒の両口へ十文字に糸をはり、ゆがみにないように調整する。 |