浜縮緬工業協同組合 共同加工工場
精  練(せいれん)

 ちりめんの原料の生糸は、タンパク繊維(せんい)です。それは、「フィブロイン」の表層(ひょうそう)を「セリシン」がおおってできています。
 この表層のセリシンは、製織(せいしょく)までの工程では、大切な役割をはたしています。しかし、織物にふれたときのやわらかさやしなやかさなどの風合いにとってはマイナスで、また、染色(せんしょく)の工程でもじゃまになります。
 そこで、ちりめんから不純物(ふじゅんぶつ)を取り除く工程の「精練(せいれん)」では、このセリシンを溶かし落とします。 


精練ロット
(12mで50反、16mで40反)

前処理
※アルカリ石鹸液、温度98度、60〜90分

本練り(高圧缶)
※アルカリ石鹸、温度120度、時間60〜90分

仕上練り(残留物の除去)
※弱アルカリ

<取材協力>
浜縮緬工業協同組合



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(最終更新日 : 1998/11/30)
Copyright (C) 1998. by Hideo Hirobe.