6.成果と課題 |
■ 方言学習の成果と課題 ■ 3年前から思い描いてきた学習活動を実践することができました。 しかしながら、様々な条件が整わないと、困難を伴う活動であることも事実です。
2.生徒のコンピュータリテラシー 3.学校の情報教育全体計画 4.コンピュータ室の使用割り当て 生徒の多くは、当初「方言」に対する偏見のためか、意欲が感じられませんでした。それは、夏休みの課題にしておいた「長浜弁調べ」の内容でもわかります。 しかし、学習が進んでいくうちに、興味・関心が高まり、休み時間から活動を開始するほどになりました。 (1) 方言は、やはり音声でないと…… ![]() このことを思うとき、テレビ会議が活用できなかったことが悔やまれます。 しかし、自分たちの地元の言葉と他の地方を比較するという課題は、生徒にとっては、関心を持ち続けて調べることができる課題だったように思います。 そして、冗談まじりではあるのですが、あやしげな「長浜弁」を使う生徒がでてきたことも、興味ある現象でした。 (2) どこまでコミュニケーション??
しかし、それが、今度は、「会議室」の実践の際に、マイナスに作用してしまいました。会議室をまるでチャットのように使う生徒が続出したのです。ある程度まとまった文章を書かせて、交流をさせようと考えていたのですが、PCを使って会話を楽しんでいるような風情でした。 しかし、このことは、キーボードにも十分になれていない生徒の立場からすると、当然のことだったかもしれません。 ところで、この会議室の実践では、普段あまり発言しない生徒も、意見を発信することができました。話し言葉の表現には、抵抗を示す生徒でも、書き言葉となるとまた違った感覚になれるのでしょうか。意外な効用を見つけることができました。 (3) インターネットを活用した調査について ![]() 生徒たちは、目的もなく閲覧しているときには気づかなかったのですが、課題を解決するためにWebページを活用させることにより、調査の限界に気づくことができました。そのことにより、様々なメディアを活用することの意義も感じ取ってくれたように思います。そして、図書館から資料を借りてきたり、親戚を頼って、電話による直接取材を行う生徒もでてきました。 このことは、課題に迫っていく過程で大変重要なことだと思います。解決の方法を自分の経験の中から探し出して、生かしているからです。 また、メール交換では、相手の立場に立つことの大切さを再確認できたようです。無償で情報を提供してくださる相手に感謝する気持ちを持ちお礼のメールを出すことができました。 |
■ 最後に ■ (1) 人と人とのつながりを学ぶ
また、これらを自分たちで自覚して点検させるために「メールのチェックリスト」も活用しました。このチェックリストは、生徒の意識づけに大きな効果がありました。
そのため、取材の際には、必ず出典を記録する習慣を身につけさせたいと考えました。 このことは、今回の取り組みだけに限らず、各教科や領域での調べ学習の際、くり返し指導する必要性あります。 |